Randomized phase III trial of surgery followed by mFOLFOX6 as adjuvant chemotherapy versus peri-operative mFOLFOX6 plus cetuximab for KRAS wild type resectable liver metastases of colorectal cancer
The English summary of the stude protocol is shown in the UMIN-CTR.
正式名称は「KRAS野生型切除可能大腸癌肝転移に対する術後補助化学療法mFOLFOX6と周術期化学療法mFOLFOX6+セツキシマブの第III相ランダム化比較試験」といいます。世界に新たなエビデンスを発信するべく、肝臓外科、消化器外科、腫瘍内科それぞれのエキスパート達が手を取り合って行う、画期的な医師主導型ランダム化比較試験(RCT)です。
現在、肝臓に転移をした大腸がんの治療法として、切除可能なものには手術が世界中で認められている標準治療です。一方で、大腸がんの抗がん剤治療は、もっとも進歩している分野であり、手術に抗がん剤治療を補助することで、生存予後のさらなる向上が期待されています。
そこで、切除可能な肝転移が有ると診断されたKRAS野生型大腸がん患者さんを、以下の2つのグループに無作為に分けます。そして、現在、日本で標準治療とみなされている手術後のmFOLFOX6療法と比較することで、手術前後のmFOLFOX6+セツキシマブ療法の有効性と安全性を検証する試験デザインになっています。ステージⅣであっても、一人でも多くの患者さんを根治に導く可能性を追求した、新しいエビデンスの発信が期待されています。